当院での治療例/消化器内科
Case.01
- 異物の摘出
■ 1歳9ヵ月齢の雑種ネコ 去勢オス
夜間救急病院からの紹介で本院受診
本院来院時には歩行不能・四肢麻痺
異物を飲み込んだ可能性と、高所から落下したとの禀告
神経系疾患が疑われたため、画像診断センターにおける無麻酔のCT撮影を行った。
画像にて後頭骨-環椎間に異物を認める
誤嚥した異物が脊髄を貫通しているため、これが原因病変と思われた。
※ 写真の中心の異物(赤色)
異物は台所に置いてあったお箸の先端2cm
同日、麻酔リスクを検討し、外科手術を行った。
麻酔時に貫通した側の傷口を確認
異物の摘出は頸背部からのアプローチ
出血、損傷に細心の注意を払い行った。
写真は摘出後の異物。
その後、感染症を抑えるために厳重な抗生剤の投与、神経の回復を促すため抗炎症薬を投与。
― 術後の経過 -
術後3日
頸部に動きが見られる
術後10日
自力採食が可能となり、前肢に動きがみられる。
術後23日
姿勢の保持が可能となったため一時退院。
術後41日
不完全ながら起立可能、自力歩行も認められるようになった。
Case.02
- リンパ管拡張症およびリンパ球形質細胞性腸炎
■ 11歳齢のT.プードル 避妊雌
![]() |
2ヶ月前からの嘔吐、下痢、神経症状を主訴に本院初診。 |
血液検査にて白血球の上昇、低タンパク血漿、腹部超音波にて重度の腹水貯留・十二指腸~空回腸領域にリンパ管拡張と思われる所見を認めた。
また、腹水は漏出液であり、UPC正常範囲内であったため内視鏡による十二指腸の生検を選択した。
生検の結果、病理組織診断は中度~重度のリンパ管拡張症、リンパ球形質細胞性腸炎であった。
病理組織診断から内科治療および食事の変更を行い、消化器症状の消失、血漿蛋白の上昇を認め、現在も良好な経過を辿っている。
Case.03
- 総胆管内胆石の症例
![]() |
可視粘膜の黄疸、元気・食欲低下を主訴に来院 強膜黄染、血液検査によりT-bil:>30.0mg/dl 超音波検査にて胆嚢管、総胆管の肥厚を認めた |
術中総胆管内に3mm大の胆石が数個詰まり閉塞していた。
胆石の摘出後、大十二指腸乳頭からの洗浄、胆嚢切除を行った。
胆石の摘出後、横染は速やかに消失。
元気・食欲の改善が見られ良好な経過が得られた。
Case.04
- 直腸炎症性ポリープの一例
慢性的な下痢を主訴に来院
直検にて直腸内にポリープを触知
下痢はステロイド投薬により改善したが、クッシング様症状が見られたため、
大腸内視鏡を行い、粘膜プルスルーにより切除
直腸内に広範にポリープが存在。
ポリープの広がりを確認し、末端で切除
術後しぶり等の症状は改善。
Case.05
- 会陰尿道瘻形成術を適応した一例
尿結石による排尿困難を主訴に来院。
陰茎の形状に変化を認め、カテーテル等による尿閉塞解除は不可能であったため、急遽会陰尿道瘻形成術を行った。
術前
術後
術後、順調に回復し、カテーテルを抜去。
排尿困難となる以前と同様に、自然排尿が可能となっている。