当院での治療例/整形外科
Case.01
- 膝蓋骨内方脱臼(G4)+前十字靭帯損傷への手術
■ 1歳齢トイプードル 避妊メス
6ヶ月前からの左後肢跛行を主訴に当院初診 院内でも跛行しており、NSAIDsに反応しなかった 左後肢:膝蓋骨内方脱臼(以下MPL)G4 右後肢:MPL G3 (症状なし) ドロワーサインやCrTTなどは陰性であったが、顕著な跛行が見られるため、手術にて整復を行なった。 |
内側の縫工筋をリリースし、滑車溝の造溝を行なった造溝はブロック型にて行い、十分な高低差が得られた。 また関節包は縫縮して再建した |
その後脛骨粗面の転移を行い、前十字靭帯の部分的な損傷を認めたため、粗面転移に使用したKワイヤーを利用してラテラルスーチャーを設置した。
|
|
|
術後1週間の歩行状態
Case.02
- 椎間板ヘルニアG5の外科手術
■ ミニチュアダックスフンド 5歳齢
歩行不能を主訴に本院来院 |
来院時、両後肢の深部痛覚消失を認めたため、
椎間板ヘルニアグレード5と診断し、画像診断センターにてMRIの撮影を行った。
第3~4腰椎間の椎間腔が狭小化しており左側からの圧迫を認めたため片側椎弓切除術を行った。
術後20日
ふらつきは残るが順調に回復しており、自力歩行が可能となった。
Case.04
- 頚椎ヘルニアの治療例
突然の起立不能、四肢麻痺を主訴にご来院。
ご来院時、姿勢反応が消失していました。
MRI撮影により、第3、第4頚椎間において圧迫所見を認めました。
腹側アプローチから、椎間板物質を除去
術後7日
フラつきながらも起立の維持が可能となりました。
術後10日
歩行が可能となりました。
現在では違和感なく歩行しております。
Case.05
- 前十字靭帯断裂へのTPLO
突然の跛行を主訴に来院
X-ray撮影、触診により前十字靭帯断裂と診断
年齢、体重を考慮しTPLOによる整復を選択した。
術前X-ray |
術後X-ray |
TPA6°まで修正され、負重、歩行が可能になった。
術後3日
Case.06
- 前十字靭帯断裂に対しTPLOを適応した一例
後肢の跛行を主訴にセカンドオピニオンで来院 触診、X-ray検査にて前十字靭帯断裂が濃厚と診断。 オーナー様と相談し、術式をTPLOとした。 |
術前X-ray |
術後X-ray |
術後3日
術後7日
術後は順調に回復し、現在では跛行が発生する以前と同等の運動が可能となった。
Case.07
- 両後肢の前十字靭帯断裂にTPLOを適応した一例
後ろ足に疼痛があり、立てなくなったとのセカンドオピニオンで来院
触診、X-rayにて両後肢とも前十字靭帯の断裂を疑う。 免疫介在性疾患が否定的であったため、片側のTPLOを実施 |
術前X-ray |
術前X-ray |
|
術後3日
歩行不可能であったが、手術を行った方の患肢で歩行が可能になった。
術後30日
順調に回復したため対側のTPLOを実施
反対側の術後X-ray |
|
術後44日
両後肢の負重が可能となった。。